その2 (有)八百勇

「あさがや~、あさがや~、ご乗車ありがとうございます」
新宿から中央線に揺られて約11分。阿佐ヶ谷駅に降りると、アナウンスの後に聞こえてくるのが、ちょっとおしゃれな、童謡七夕さまのジャズバージョンのメロディです。
阿佐ヶ谷といえば、昭和29年から続いている「七夕まつり」が有名なところ。毎年たくさんのお客さんが集まる、南側の商店街のイベントです。
では、今回ご紹介する「八百勇」さんのある北口はどんなところなのでしょう?
実は、阿佐ヶ谷は、大正から昭和にかけて与謝野晶子や太宰治などの文化人が住んだ、緑の多い武蔵の台地にあります。
昭和が遠くなる中で、その面影と懐かしさを残しているのが、狭い路地の奥に時代を越えた空気の流れる北口のスターロード商店街です。そこには、文化人が愛した土地にふさわしく、うなぎ屋、インドカレー屋、焼き鳥屋、おしゃれなカフェ…などなど、多彩なお店が軒を連ねています。そんな中、豊富な品ぞろえでお客さんの人気を呼んでいるのが「八百勇」さんです。

ちょっと見にはよくある八百屋さん。でも見ればすぐわかります。とにかく種類が豊富なんですよ!
なるほど、なるほど、お店紹介にあるPR「品揃え抜群」は伊達ではありません。(ふむふむ、と思わず感心してしまいました)
定番のじゃがいも・玉ねぎはもちろん、里芋、海老芋・・・海老芋!?(なんと!東京で売ってるの初めて見ました!!)
柑橘類に目を向けると、こちらも種類が豊富なんです!みかん・デコポン(葉付き♪)・せとか・清美・安政柑・ブラッドオレンジ(ジュースじゃなくて生ですよ。しかも国産!)などなど。
スーパーでは出会えないような珍しい野菜もいっぱい!沖縄の島らっきょう、ヤングコーン(水煮ではありません。葉に包まれている状態ですよ!)、きくらげ(生!)。
「これどうやって食べるんだろう?」料理のやる気も湧いてくるってもんです。
わたし、フランス料理の本を買っちゃって「さあ作ろう!」と思ったら、材料の野菜が売ってなかった経験を思い出しました。ここに来れば良かったのね。珍しい野菜をお探しの皆さま、ぜひ「八百勇」さんに足を運んでみてください。
「売ってて良かった!」と思うこと間違いなしです。
色とりどりの青果物を目の当たりに「どんな料理ができるかな?」と、見てるだけでも楽しくなるお店でした♪

[ちなみに、この日私が買ったのは、根三つ葉・生きくらげ・スナップエンドウ・さやつきグリンピース・ミニトマト・デコポン・安政柑等々。根三つ葉ときくらげはツナと炒めて。根三つ葉は糸三つ葉と違って、炒めてもシャキシャキ!きくらげは生なので超プルンプルン♪
食べれば三つ葉の良い香りが口いっぱいに広がって、春を感じました♪
スナップエンドウは甘い茹でたてをつまみ食いしつつ、胡麻和えに。グリンピースは、娘が面白がって全部さやから出してました。豆ごはんになりました]

【取材K&K】

アクセス

阿佐ヶ谷駅北口から約5分。

杉並区阿佐谷北2-1-8
有限会社 八百勇
お店の詳細はこちら!ぜひご覧ください。