淀橋市場誕生の物語
淀橋市場は、昭和14年2月16日に「淀橋分場」として開設された青果物の卸売市場です。
旧番地名は、新宿区柏木五丁目九九〇番地。
卸売人は現・東京新宿ベジフル株式会社の前身である「東京新宿青果株式会社」と「淀橋青果株式会社の2社。仲買人は31名、買出人は5団体(1350名)でスタートしました。
昔語りによれば「昭和12年、同分場は竣工なって開場するに際し、卸売人の収容問題をめぐって、関係業者の間に紛争を起こしたことがあった。なかなかの紛争で、これがため当局も手を焼き、市場は3年間も開業することができず、遂には場内には、ぺんぺん草が生えるという始末であった」。しかし、高徳の人々の尽力により、「吾が淀橋市場は、開場とともに関係者一同釈然として一切を氷解し、以来、われら業者は、自ら省みて協力一致、彼の爆撃相次ぐ戦時中においても、また、終戦後の慌ただしき世相混乱の中にあっても、常に歩調を乱さず、忍苦耐乏、相寄り相扶け、毅然として己を持し、都民食生活の栄養源である生鮮青果物の集荷に、配給に、一意専念し、職域奉公の誠をいたすべく、あらゆる部面に亘って互いに相戒め、鼓舞し、鞭撻し合って来たのである」。
このように、淀橋市場の発展に尽力してきた先人たちは、どんな時にも一致協力して、戦後の厳しい時代を乗り越えてきました。
この先人が苦労と努力の上に築いた淀橋市場で働く私たちは、この市場が戦前戦後の多くの難関を乗り越えてきたことに思いを馳せ、さらなる発展に向かって互いに協力し、市場の発展と消費者の皆様に安全で新鮮な青果物をお届けするため、日々の商いに汗を流しているのです。
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